リビングひろしま2012年9月29日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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次号、休刊のお知らせ 平素より「リビングひろしま」をご愛読いただき、ありがとうございます。次週10月6日付号は、休刊とさせていただきます。次回の発行は、10月13日号《11日(木)、12日(金)配布》です。これからも、女性やアクティブシニアの方々を元気にするフリーペーパーとして、皆様のお役に立つ紙面づくりに努めてまいります。ご期待ください。広島リビング新聞社 他の病気と同様に早期治療が大切。治療が遅れることで症状が進行し、出産や妊娠が難しくなることもあるそうです。「思い当たることがあれば、総合診療科やリウマチ専門医がいる病院で受診を。膠原病は、症状とともに〝自己抗体〞や炎症反応をみる血液検査で診断されます」 問診をスムーズにするためには、自分の体調を振り返っておくことが大切です。「初期症状が、いつ、体のどの部位で、どのくらい続いたのか、その前にどんなことがあったかなどメモしておきましょう」と檜山先生(左表参照)。 検査をし、抗核抗体が陽性でも症状が出ない場合もあります。このような人は〝膠原病体質〞であり、紫外線や疲れに気を付けることが発症予防になります。「膠原病の存在を知り、今自分におこっている不調の原因の一つとして可能性を考えることが、早期発見・治療、そして予防に大きく貢献します」と檜山先生は〝気付くこと〞の大切さを訴えます。 膠原病は、自分で自分を攻撃してしまう病気。免疫機能に異常が起こり、自己組織を攻撃する抗体やリンパ球などをつくってしまいます。誘因の一つに強い日光を浴びることがあり、夏の強い日差しを浴びた後は発症が多い時期。また、手足が冷える冬も多い傾向にあります。 一口に膠原病と言っても関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどたくさんの種類があり、症状も多彩。「専門的な診察や血液検査をするまでは、医師も診断が難しいのが現状です」と檜山先生は話します。 一般的な検診や人間ドックの血液検査には、膠原病を診断する項目は含まれていません。「膠原病は正確に把握しづらく、不安が先行しがち。早期発見が要になるので、まず症状を知り、理解しておくことが大切です」 誰でも、どの年齢にも起こりうる膠原病。比較的男性よりも女性に多いのが特徴です。「例えば、関節リウマチは女性のほうが男性の3倍かかりやすいといわれます。これらの原因は女性ホルモンの影響も考えられますが、まだ解明されていません」 初期症状には倦怠感、微熱が続く、関節痛などが見られます。一般的な風邪や季節の変わり目に起こりやすい体調不良と似た印象があります。そのため、たかが風邪、夏バテかもしれないと我慢してしまう人も。「倦怠感と一緒に、原因が思い当たらないのに微熱や関節のこわばりなどが見られるなら、膠原病の可能性を踏まえて健康状態を振り返ってみましょう」(上表参照)。広島県女性医師の会副会長、医療法人社団福原医院院長、リウマチ専門医、総合内科専門医檜山桂子先生 「膠原病」について、どこまで知っていますか。夏の強い日差しを浴びた後、そして手足が冷える初冬に発症しやすいといわれています。患者数は約100万人、診断を受けていない人を含めるとその数倍になるといわれ、女性に多い傾向も見られます。リウマチ専門医の檜山桂子先生に、初期症状や治療法を聞きました。(ライター/梶津利江 イラスト/銀杏早苗)vol.51❶ 初期症状がいつ、体のどの部位で、どのくらい続いたのか❷ 初期症状が現れる前にあったこと激しい疲労/レジャーなどで強い日光を浴びる/強いストレス/服薬(漢方、サプリメントなども含む)/風邪 など膠原病の主な初期症状倦怠(けんたい)感と併せて一つでも思い当たれば、詳しい検査を□風邪でもないのに微熱(37度台)が続く□朝、関節がこわばる□理由が思い当たらない関節痛、筋肉痛□理由が思い当たらない発疹、紅斑(こうはん)□ 口内炎が繰り返しできる、または、喉の奥によくできる□ 手や足の先が冷え、白→紫になる(レイノー現象)。特に、一部の指だけに現れた場合まずは自分の体調や生活を振り返って、詳しい検査を初期症状は「風邪っぽい」「だるい」…膠こう原げん病びょう治療法と体験談は2面へ女性に発症しやすいホントに広島県女性医師の会では、女性の病気について相談できる「レディーステレホンサービス」を毎週土曜午後2時~4時に実施。☎082(232)7321★〝記事をさわろう〞電子新聞 ●グルメセレクション…8・9面、子育てをもっと楽しく… ・ 面、グッドケア・ライフ… 面、秋のオススメ&定番人気スイーツ… 面日本生活情報紙協会加盟紙禁無断転載日本ABC協会加盟紙(新聞雑誌部数公査機構)女性を元気にする地域生活情報紙*ギネス世界記録認定紙*〒730-0017 広島市中区鉄砲町5-16サンケイビル4階h-living@hliving.jp「リビングひろしま.com」 http://www.livinghiroshima.com/発行/☎082(511)7700 082(511)770520万1620世帯に木・金曜日無料配布 2012 9.29 1519号10111416

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