リビングひろしま2012年12月1日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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〈9〉2012年12月1日(土)入会金無料三越福屋八丁堀電停八丁堀電停八丁堀電停立体駐車場↑白島サンケイビル5階、6階リビングカルチャー倶楽部LABI広島LABI広島LABI広島★会場の表記がない講座はリビングカルチャー倶楽部で実施 ★教材費・材料費などが必要になる場合は、受講料の後に明記してあります 教…教材費 材…材料費★申し込み時にお預かりした個人情報は、リビングカルチャー倶楽部のご連絡と弊社からのご案内のみに使用しますリビングカルチャー倶く楽ら部ぶ広島リビング新聞社事業部 中区鉄砲町5-16 サンケイビル5・6F*申し込みは電話かホームページで☎082(511)7706(土・日曜、祝日を除く月~金曜9:30~18:30)http://www.lcn.jp検索リビングカルチャーナビ雑貨屋さんのぷっくりがま口ポーチ●①18:30~20:30 ②10:00~12:00●2,100円(キット代1,000円~1,200円 ※生地代込み)●長谷川純加先生①12/10㈪②12/14㈮癒やしのパワーヨーガはじめての朗読●第1・3・5木曜 13:00~15:00●6回 9,450円(教500円)●藤本佳子先生1210㈪~1220㈭~初級英会話●①月3回月曜 18:30~19:45 ②毎週火曜 10:00~11:15●①9回 14,175円 ②12回 18,900円 (①②教1,365円)●笹木敏子先生①12/3㈪~②12/4㈫~アロマヨガ●①毎週火曜 19:40~21:10 ②毎週金曜 14:30~16:00●①12回 18,900円 ②10回 15,750円●シャンティ・ヨガ ペンシルスタジオ(中区袋町)●JUNKO先生くせ字なおし講座●第1・3火曜 15:30~17:00●8回 8,400円(教1,300円)●佐々木美智子先生124㈫~~レベルアップを目指す~カラオケ入門●第1・3・5水曜 ①13:15~14:45 ②15:00~16:30●6回 9,450円(飲み物代毎回400円)●シダックス広島流川クラブ(中区堀川町)●中島真利子先生125㈬~バレトン●毎週木曜 20:45~21:45●8回 12,600円●スタジオ103(中区十日市)●Chihiro先生126㈭~はじめての俳句●第1・3金曜 13:00~15:00●6回 9,450円●松浦芳江先生126㈭~127㈮~グラスリッツェン●第1・3金曜 10:00~12:00●6回 9,450円(材6,000円)●林トヨ子先生127㈮~●10:00~13:00●17,000円(教、修了証代込み)●日野石智子先生127㈮~●10:00~12:00●2,100円●絹川明子先生●第2・4金曜 13:30~15:30●6回 10,080円(材初回700円、教900円)●石倉宏先生1212㈬~1214㈮~旅に役立つ初級中国語●毎週月曜 10:30~12:00●10回 16,800円(教2,625円)●汪昕紅先生1217㈪~●10:00~12:00●2,100円(材1,050円)●リーボンアートパステル本部講師 中根祥子先生1218㈫~やさしいピラティス●毎週水曜 10:30~12:00●10回 15,750円●エソール広島(中区富士見町)●Hiro先生1219㈬~●第1・3金曜 10:30~12:30●6回 13,800円(材1作品3,000円程度、道具代3,000円~)●アトリエ マダムローズ(中区袋町)●桐原未帆先生1220㈭~1221㈮~知って得するメークの裏技1日1214㈮初級ヘッドスパ養成講座資格1日128㈯1日バレエエクササイズ●①毎週水曜 12:30~13:30 ②毎週木曜 20:25~21:25●8回 10,080円(バレエシューズ購入の場合2,310円、要予約)●チャーリーダンススタジオ(中区立町)●廣茂真奈美先生ホットヨガ●毎週金曜 ①13:30~14:30 ②18:30~19:30●10回 15,750円●シャンティ・ヨガスタジオ(中区三川町)●①YOKO先生 ②AKIYO先生楽しい韓国語会話●毎週火曜 13:00~14:30●10回 16,800円(教別途)●車景實先生●毎週月曜 19:00~20:00●10回 15,750円●エソール広島(中区富士見町)●佐久間静香先生はじめての素描(デッサン)●月3回木曜 13:00~15:00●9回 15,120円(モチーフ代込み)●北原順子先生手作りペット服教室●第2・4水曜 10:00~12:00●6回 12,600円(材1作品2,000円程度。犬の大きさによって異なる)●中島浩美先生ほかパリスタイルのアレンジメント●第3木曜 14:00~16:00●3回 6,300円(材6,000円)●河野真理先生①12/4㈫~②12/7㈮~①12/5㈬~②12/6㈭~基礎から始める水彩画革クラフト~毎日使える革小物~パステルアート1日1219㈬●10:00~12:30●2,100円(材1,500円)●中田祐子先生クリスマスキャンドル1日1219㈬▼弥山本堂の梵鐘 本連載の第10話に掲載された国の重要文化財、平宗盛寄進の梵鐘(ぼんしょう)については、謎があることで知られています。その形状は確かに平安末期の特徴をよく現しており、そのころの製作であることは間違いなさそうです。 平清盛の長男・重盛の亡き後、平家の棟梁となったのが、清盛の三男・宗盛です。宗盛は文武でいうと、文にたけ、武の方は弟の四男・知盛が担いました。▼謎1 梵鐘の作成日 この梵鐘に刻まれている「治承元年丁酉3月」という日にちですが、実はこの年の8月4日に治承という年号に改元されているため、治承元年3月は歴史的には存在しません。ちなみに8月までは、安元3年となります。 このことから、この鐘は「その時に奉納されたものではない」、または「この日にちが、後から刻まれた時に間違えた」ということになります。▼謎2 宗盛の肩書き 寄進者は、右大臣平宗盛となっています。ここで2つ目の謎にぶち当たります。平宗盛は、右大臣になったことがありません。右大臣も左大臣も置かれていない時は内大臣が置かれますが、後に宗盛は、その内大臣になったことがあります。 宗盛が右近衛大将になったのは、この年の1月のこと。そして、7月にはこの職を辞任しています。従って、右大臣ではなく右大将なら話は分かります。ただし、右大将の間違いだったとしても、その役職の間は治承の年号ではありません。 また、宗盛自身が後にこの刻字をさせたとしても、過去の役職を刻字することは考えられません。ましてや、自分が就いていない役職を刻ませることなどありえません。従って、宗盛自身が刻ませたものではないことが分かります。▼謎3 棚守房顕覚書 さらに、複雑さを加えるのが、安土桃山時代に書かれた「棚守房顕覚書」です。この覚書の記述には、宗盛の梵鐘奉納の日にちを治承2年としています。ところが、梵鐘の刻字には間違いなく治承元年となっています。▼混乱の1177年 さて、どう考えればよいのでしょうか。実はこの年(1177年)の記述は、他の書物でもいろいろな混乱が見られます。 平家の転覆を狙った鹿ケ谷の陰謀が起こった年でもあります。この陰謀のことを記述した「平家物語」でも、巻第2「座主流」に、「治承元年5月15日」と記述しており、その後、鹿ケ谷の陰謀発覚の場面は、「同5月29日…」と書き出しています。これらも実際には歴史的に存在しないのです。鹿ケ谷の混乱の中、さらにこの年、都を襲う大竜巻や畿内を直撃する大地震も起こりました。そうした混乱が影響したことは間違いありません。▼寄進先は水精寺 現在、弥山の諸寺を管理しているのは、大聖院です。大聖院は宮島最古の古刹(こさつ)ですが、平清盛の時代は島内になく、対岸にあって水精寺と呼ばれていたようです。この梵鐘にも、寄進先として、水精寺と刻まれています。その後、水精寺が現在の地に移って、多喜山大聖院水精寺となって、弥山の諸寺を管理下に置いたのち、弥山に移されたに違いありません。そして、おそらく鐘つき堂に納められたものと推測できます。 昭和50(1975)年に刊行された「解説付き・棚守房顕覚書」には、写真付きでこの鐘が紹介されています。鐘は、現在は弥山本堂に置かれているのに、この本では、鐘つき堂につるされた姿で紹介されています。 では、その1177年に水精寺に梵鐘が寄進されたことは間違いないのでしょうか。大聖院については、安元3(1177)年の「伊都岐島水精寺勤行日記注進状案」、および同年の「太政官牒(ちょう)案」に、「水精寺」と記載されているのが、初めての文献への登場です。 その「伊都岐島水精寺勤行日記注進状案」には、安元3年6月5日に、水精寺へ御祈祷料として宗盛が管理していた荘園を寄進したことが記されています。おそらく、その時併せて、梵鐘も寄進したことが考えられます。▼謎解き 河浜説 以上のことから考えるとこの梵鐘は、安元3(1177)年の6月5日前後に、平宗盛の命によって、宮島の対岸にあった水精寺(現・大聖院)に納められ、後に大聖院の島内移転に伴って、最終的に、その管理下にある弥山本堂近くの鐘つき堂に設置されました。 銘は、宗盛の死後に刻字されたもので、この年の混乱もあって、年代がはっきりと特定できず、安元3年6月と刻むべきところを治承元年3月と刻んでしまったのです。また、同様に右大将と刻むべきところを、右大臣と刻んでしまいました。 これが私の謎解きの結果です。今はつるされることなく置かれている梵鐘ですが、その音はまさに平安の響きと言えます。ぜひ聞いてみたいものですね。(学習共同体河浜塾 河浜一也)※連載中の第46話は、本紙の10面に掲載しています。併せてご覧ください河浜一也先生と行く番外編平清盛ゆかりの地/廿日市市宮島町(「リビングひろしま・com」で、記事内の場所を地図で表示)謎多き、平宗盛 寄進の梵鐘河浜先生が謎を解く弥山本堂に収蔵されている宗盛寄進の梵鐘弥山本堂。江戸時代は求聞持堂(ぐもんじどう)と呼ばれていました本コーナーの第18〜45話を担当していただいた河浜一也先生平時子徳子(建礼門院)盛子宗盛知盛重衡重盛維盛高階明子安徳天皇(第81代)高倉天皇(第80代)後白河天皇(第77代)鳥羽天皇(第74代)平清盛異母姉妹先妻後妻平家と天皇の関係滋子(建春門院)

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