リビングひろしま2013年1月19日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
1/12

管理栄養士沖野惠子さん皮の方を下にして焼き、身が白くなって焼けたら、ひっくり返し、皮のほうにおいしそうな焦げ目がついたらOK干物にする魚は新鮮なものが一番。目が赤かったり濁っていないものを。全体的に肉厚で表面に光沢があり、ピンと張りがあるものが新鮮です。今の時季なら、サヨリやコアジ、カマスなどがオススメ。また値段は高めですが、アマダイやノドグロの干物も絶品です干物の作り方は 2面 へ 干物作りを教えていただいたのは、主婦仲間で〝ひもの名人〞と呼ばれる佐伯区のS・Nさん(70代)。「干物作りのきっかけは夫。魚の骨がのどに刺さったことから魚嫌いで…」と話します。 骨離れがいい干物なら食べられる、ということで干物作りを始めたとか。作ってみると、思ったより簡単。一夜干しなら、夜干せば朝には食べられます。うま味が増し、身もふっくらおいしいのに驚いたとか。生魚より早く焼けるので、酒の肴(さかな)に出すことも。 旬の国産の魚で作るので、おいしくて値段が安く、好みの味を追求できます。Nさんの干物は、健康も考えてかなり塩分控えめ。保存料を使わないヘルシーさも魅力です。出来上がりが楽しみ 魚の身の厚みや塩水に漬ける時間、天候、焼き方…日によって少しずつ味が違うのも手作りならでは。「食べるまで分からないので、毎回出来上がりが楽しみなんですよ」と話してくれました。「干しているときにはそんなに臭わないのでマンションのベランダでも干せますよ」とNさん 乾燥と北風の強いこの季節は、1年のうちで最も干物作りに適しています。いつも食べている魚を使っておいしくヘルシーな干物作りにチャレンジしませんか。(編集/具島草子 取材協力/「広島魚市場 吉文」) 魚介類の水分を取り除いて干物にすると保存性が高まる上、たんぱく質、脂質、カルシウムなどの栄養成分の割合が増えます。従って、うま味成分(イノシン酸、タウリン等)が凝縮されておいしくなります。 一方、塩分の取り過ぎになる場合も。また、青魚の脂質に多いDHAやEPAは、天日や空気にさらされて酸化して血液をサラサラにする効果が期待できなくなったり、脂焼け、臭みの原因にもなります。そこで、食物繊維が豊富なキノコ類、抗酸化作用のあるビタミンAやCを多く含む緑黄色野菜(かぼちゃ、ニンジン、ブロッコリーなど)と組み合わせて食べると良いですね。 ほぐして青シソと一緒に混ぜご飯にしたり、干物サラダや酢の物にするのもお勧め。干物ならではの香ばしさとうま味を生かして料理の味だしとしても利用できます。●魚の選び方●干物の焼き方キノコや緑黄色野菜と組み合わせて★〝記事をさわろう〞電子新聞 ●「A列車で行こう」熊本&天草の旅…6面、おしゃれな暮らしを提案HIROSHIMAスタイル…9面、カキまつり情報(前期)…12面女性を元気にする地域生活情報紙〒730-0017 広島市中区鉄砲町5-16サンケイビル4階http://www.livinghiroshima.com/発行/20万1620世帯に木・金曜日無料配布日本生活情報紙協会加盟紙 禁無断転載日本ABC協会加盟紙(新聞雑誌部数公査機構)☎082(511)7700 082(511)7705 h-living@hliving.jpリビングひろしま.com2013 1.19 1532号

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です