リビングひろしま2013年2月2日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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花粉症の症状は主に鼻で、大きく分けて①くしゃみ・鼻水②鼻づまりの2つです。人によって両方の症状が出たり、目のかゆみや喉の不快感などが付随。症状によって薬が異なります(左下図参照)。 市販薬の連用で悪化することもあります。まずはかかりつけ医へ。症状や生活スタイルに合った薬が処方されます。「昼は鼻水が出るが、夜は鼻が詰まり眠れない」「仕事があり、日中眠くなるのは困る」など相談を。鼻や目の症状が重い場合は耳鼻科・眼科の受診をお勧めします。 また、花粉症治療薬の一部に含まれるステロイドは、全身投与で糖尿病や骨粗しょう症を悪化させることがあります。諸疾患がある場合は医師に申告を。常用の薬が分かるよう、「お薬手帳」を持つのもお勧めです。 花粉症を含むアレルギーは、免疫反応が過剰に起こるもの。完治は難しいものの、加齢に伴う免疫力の低下により、中年以降は症状は徐々に軽減するケースがほとんどです。 また、出産を機に花粉症を発症する人や、妊娠中に薬を控えて症状がひどくなる人もいます。妊娠初期はできるだけ薬を避けた方が良いですが、中期以降は、点鼻薬・点眼薬など局所療法を中心に治療が可能です。 花粉の飛散前から薬の服用を始めればよいので、2月の初旬ならまだ間に合います。薬はこれから起こるアレルギー反応を抑えるもの。症状がひどくなってからでは薬の効き目は弱くなり、抗原の刺激にさらされるほど症状は悪化します。自覚症状が少しでもある人は、急いで病院へ。 症状が軽くなったからと、服用を自己判断で中断するのは厳禁。飛散期間中は飲み続けましょう。再発してからでは効きにくくなります。QQ.花粉症の薬は何でもいいの?.花粉症の薬は何でもいいの?AA.症状によって異なります。医師と相談を.症状によって異なります。医師と相談をQQ.つら〜い症状、一生治らない?.つら〜い症状、一生治らない?AA..年齢とともに軽くなるケースがほとんど年齢とともに軽くなるケースがほとんど檜山桂子先生広島県女性医師の会副会長、医療法人社団福原医院院長、アレルギー専門医、リウマチ専門医、総合内科専門医vol.53QQ.まだ治療は間に合う?.まだ治療は間に合う?AA.本格的にスギ花粉が飛ぶ前の、.本格的にスギ花粉が飛ぶ前の、 今が最後のチャンス 今が最後のチャンス春の花粉症対策医師とタッグで粘膜の腫れや炎症を改善。くしゃみ・鼻水にも有効で、眠気の副作用が少ない 日本人の5人に1人が花粉症といわれる今 日本人の5人に1人が花粉症といわれる今――。。そろそろスギ花粉の季節。今年は昨年よりも花粉そろそろスギ花粉の季節。今年は昨年よりも花粉量が多そうです。アレルギー専門医の檜山桂子先量が多そうです。アレルギー専門医の檜山桂子先生に、対策を教えてもらいました。生に、対策を教えてもらいました。気をつける点、症状は2面へ薬で症状が治まらない場合、耳鼻科で薬で症状が治まらない場合、耳鼻科で鼻腔をレーザーで焼くなどの手術をす鼻腔をレーザーで焼くなどの手術をすることもありますることもあります抗ヒスタミン薬ロイコトリエン受容体拮抗薬鼻噴霧用ステロイド薬くしゃみ 鼻水鼻づまり眠気が出やすい副作用があるが、近年は眠気を抑えた第二世代抗ヒスタミン薬が主流に※服用後の運転が禁止されているものがあるので、診察時に運転の有無を伝えて症状に合わせてプラス。直接粘膜に作用する一度発症すると長い付き合いとなる花粉症。他の病気と同じで、花粉症も自己判断は禁物。医師の下だと適切な治療が受けられます。不快さを緩和して、快適な春を過ごしましょうまだ間に合う、 風邪を引いた後や花粉症の時期に、咳だけが続く「咳ぜんそく」も見られます。咳が8週間以上も続くなら、風邪ではなくアレルギー症状の可能性が。早めに病院へ。 ぜんそく患者の8割にアレルギー性鼻炎があり、アレルギー性鼻炎がある人の1、2割にぜんそくがあるといわれています。二つの症状は関連性があり、花粉症の時期にぜんそくを発症したり、悪化する人が多いので注意が必要。医師に症状を報告してみて。咳がひどく、なかなか治まらない●花粉症に伴う「咳ぜんそく」の疑いあり 少しでも鼻や目に変化を感じたら早めに病院へ。早期の治療で、発症を遅らせたり症状を軽くできます。まずはかかりつけ医を受診しましょう。春は少し目がチカチカ。我慢できる程度だけど…●それは〝花粉症予備軍〟。ひどくなる前に受診をこれってもしや?ライター/梶津利江イラスト/銀杏早苗花粉対策のゴーグルや花粉対策のゴーグルやマスクは、有効マスクは、有効なな〝武器〝武器〟〟にに★今号は健康特集号 最も寒い月です。体には気をつけて!…1・2・8面 ●手づくり部〜スイーツデコ…5面、暮らしにスマイル旬ダネッ!…6面女性を元気にする地域生活情報紙〒730-0017 広島市中区鉄砲町5-16サンケイビル4階http://www.livinghiroshima.com/発行/20万1620世帯に木・金曜日無料配布日本生活情報紙協会加盟紙 禁無断転載日本ABC協会加盟紙(新聞雑誌部数公査機構)☎082(511)7700 082(511)7705 h-living@hliving.jpリビングひろしま.com2013 2.2 1534号

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