リビングひろしま2013年4月20日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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岡本醤油醸造場岡本 康史さん大豆を蒸したりする作業に使う通称NK缶 昔ながらの製法にこだわった創業80年の岡本醤油(しょうゆ)醸造場。木造の渡り廊下でつながれた原料処理場と、今では貴重な、杉でできた大桶30本が並ぶ蔵があります。 一般的に醤油造りは、カビの一種の麹(こうじ)菌を使うため、蔵に湿気がたまって嫌な臭いがこもることがあるそう。「でも、ここは蔵の奥は山、手前は瀬戸内海が広がっています。山の木々が光合成をして酸素をたくさん含んだ風と、海のミネラルを含んだ風が通り抜けるんですよ」と代表の岡本義弘さん。家族が力を合わせての醤油作りは、今の日本が忘れかけた姿なのかもしれません。 一度できた濃口醤油を仕込み直す「再仕込み醤油」は、何と3年も熟成。芳醇(じゅん)で優しい味で、刺し身に添えると魚の味がグッと引き立ちますよ。昔ながらの製法で生み出される伝統の味大豆と小麦に、3日かけて麹菌を生やした麹です代表の岡本義弘さんが、かい棒を使って手作業でかき混ぜます岡本醤油では、見学を随時受け付け中(要予約)。昔ながらの醤油作りの見学の他、麹や醤油の味見もできるかも。「手造り醤油」も買えます 竹原港からフェリーで約30分、瀬戸内海に浮かぶ豊田郡大崎上島は、造船とミカン栽培が盛んな島。5月ごろは甘酸っぱいミカンの花の香りが漂います。 今年公開された、山田洋次監督の「東京家族」のロケ地としても有名。ロケ班がさまざまな島を巡った中で、今に残る歴史的な風景や、美しい自然がイメージにぴったり、と選ばれたそうです。▲広島市では八丁座(中区)で4/26㈮まで上映©2013「東京家族」製作委員会公開中<ストーリー>島に暮らす老夫婦が子供たちに会うために上京。忙しい子供たちとすれ違う様子などを通じ、「普通の家族」の姿を描いた物語です主人公「平山周吉」の家は、瀬戸内海と木江が見渡せる高台にあります 昭和50年代まで港町として栄えた木江(きのえ)地区には、銀行3軒、映画館、カフェなどが建ち並び、港に滞在する船乗りたちが旅の疲れを癒やしていました。 車を停めて、小さな路地を入っていくと、木造3階建ての建物が今も軒を連ねる小路が見つかります。まるで時間が止まったかのような不思議な空間。当時船宿だった2階の窓辺には、細工の手すりが見られます。往時の繁栄に思いを巡らしながら歩きませんか。果物屋などが並ぶ天満通りの町並みノスタルジックな町並み珍しい木造5階建ての家屋懐かしい丸型郵便ポスト豊田郡大崎上島町竹原市忠海東広島市映画のロケ地「東京家族」の感動を再び島人と自然の原点時間岡本醤油醸造場 住所/豊田郡大崎上島町東野2577TEL/0120-75-2041 定休日/日曜、祝日醤油蔵見学/要予約厳選した国産大豆と小麦、讃岐塩を使って、昔ながらの製法にこだわった手作り醤油です大崎上島の魅力は2面へ続く 映画「東京家族」で注目の豊田郡大 映画「東京家族」で注目の豊田郡大崎上島に渡る橋はありません。島に崎上島に渡る橋はありません。島に行くには船のみ。島が育んだ独特の行くには船のみ。島が育んだ独特の歴史や文化、そして自然、そこに住歴史や文化、そして自然、そこに住む人とのふれあいを存分に楽しめまむ人とのふれあいを存分に楽しめます。心のままに「島時間」を感じる旅す。心のままに「島時間」を感じる旅を紹介します。 を紹介します。 (ライター/中川泰子)(ライター/中川泰子)大崎上島で再発見〝日本の忘れ物〟★〝記事をさわろう〞電子新聞 ●食育・健康フェア…4面、遊リビング…6〜9面、暮らし☆ときめき手づくり部…10面、大人の女性におくる・えるナビ…11面女性を元気にする地域生活情報紙〒730-0017 広島市中区鉄砲町5-16サンケイビル4階http://www.livinghiroshima.com/発行/20万1620世帯に木・金曜日無料配布日本生活情報紙協会加盟紙 禁無断転載日本ABC協会加盟紙(新聞雑誌部数公査機構)☎082(511)7700 082(511)7705 h-living@hliving.jpリビングひろしま.com2013 4.20 1544号

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