リビングひろしま2013年8月3日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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治療と毎日のケアは 2面に続く2013年8月3日1557号次回発行は8月24日です無料発行〒730-0017 広島市中区鉄砲町5-16サンケイビル4階☎082(511)7700 082(511)7705 h-living@hliving.jpホームページ「リビングひろしま.com」 http://www.livinghiroshima.com/小川 郁子 先生広島大学病院口腔検査センター診療准教授、歯学博士、日本口腔検査学会理事ライター/吉本智子イラスト/鹿子木美 一方〝病的口臭〟には何らかの原因があり、原因に合わせた対応が必要になります。「胃腸や呼吸器など内臓に問題があることはまれで、9割以上は口の中に原因があります。歯周病、舌苔(ぜったい、舌の奥に付いている白や茶色のこけ状のもの)、虫歯、治療後の詰め物の不適合、口腔乾燥症(ドライマウス)などが挙げられます」。それらによって発生する口臭の正体は、口の中にすんでいる細菌が食べ物のカスや細胞などを分解して発生する腐敗臭のあるガスです。 歯周病の原因となる歯垢(プラーク)や舌苔には、たくさんの菌が含まれ、過剰に繁殖することで臭いを発します。「口の中を清潔に保つことが口臭の悩みの解決につながります。かかりつけの歯科医を持っておくことは重要です」 「もしかして、臭っている?」と気になっても、人に聞きづらいのが口臭の悩み。原因や対策について、広島大学病院の小川郁子先生に聞きました。気になる口臭臭いは口の中の細菌が出している1. 実際に口臭が認められる場合 ●生理的口臭…誰にでもある病的ではないもの 起床時、空腹時、妊娠期、更年期など ●病的口臭…原因となる疾患がある ・ 口腔に疾患/歯周病、う蝕(虫歯)、舌苔、ドライマウスなど ・ 口腔外に疾患/耳鼻科的疾患、呼吸器疾患、消化器疾患など2. 口臭はないがあると思い込んでいる場合3. 精神的な疾患と関係する場合 口臭のあるなしに関係なく、不安感が強いもの(口臭恐怖症)口臭で悩んでいる人は… 平成11年の厚生省の調査によると、歯や口の悩みのうち口臭が第4位。約3.3万人中10%の人が「気になる」と答え、特に30 ~ 50代でその割合が高くなっています。 「口臭はいくつかに分類されます(左表参照)。でも実際は、口臭の治療を求めて来院される患者さんの約3割は、治療が必要なかったという報告があります。口臭がある場合でも、〝生理的口臭〟は起床時や空腹時など、だ液の分泌量が減った時に認められるもの。誰にでもあり、病気ではありません」。だ液には抗菌物質が含まれ、口を保護し、菌の過剰な繁殖を抑える働きがあります。だ液は血液からつくられるもの。全身の水分が不足しがちな夏は、だ液も不足していつもよりにおいが強くなる場合があります。自信を持って!次号、休刊のお知らせ 平素より「リビングひろしま」をご愛読いただきありがとうございます。8月10日付号と17日付号は、休刊とさせていただきます。次回の発行は、8月24日号《22日(木)、23日(金)配布》となります。 広島リビング新聞社vol.59本当に臭ってるの!?★HIROSHIMAスタイル…6面、えるナビ…8・9面、グルメトピックス…16面

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