リビングひろしま2013年11月9日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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LIVINGvol.2 子どもが生まれると考えはじめるのが、将来のための備え。教育資金も準備しておきたいし、医療保障も気になる。でも負担が大きくなると、今の生活を圧迫するし…と悩みつつ、決断を先延ばしにしているママも多いのでは。同じような悩みを抱える2人の読者ママとファイナンシャルプランナーの幸田洋子さんが〝家族の保険〟について話し合いました。 泉 上の子が生まれた時に、親戚の付き合いもあり学資保険に加入。でも保険料が高めなので、次の子の時はどうしようか悩んでいるのですが。 幸田 合計で300万円受け取れるタイプに加入されていますね。保険金額が大きいので負担も高めになりますが、大学進学時の備えとしてはいい目標額ですね(上表)。 泉 貯蓄と保険の違いは何でしょうか。 幸田 泉さんの保険の場合、トータルで支払う金額は300万円より数万円高くなります。でも夫に万が一があった場合、以後の保険料を支払わなくても受け取れる保障が付いています。その保障分を数万円と考えた時、差額をどう判断するかですね。 渡部 わが家の場合、〝月々いくら払えるか〞というところから算出してもらい、それぞれ6000円と4000円台の学資保険に加入しました。 幸田 泉さんのように最終的に必要な金額で選択するのも一つですが、渡部さんのように〝今払える金額〞で決めるのも一つの方法です。今の生活あっての将来の備えなので。ただ渡部さんの場合、満期金額が90万円と少し不足するので、将来何らかの形で補う必要があるかもしれません。 渡部 「児童手当」を全額貯金していて、それを充てるつもりなのですが。 幸田 「児童手当」の貯金はとてもお勧めです。教育資金はどうやってためる? 渡部 学資保険とは別に、義母が長女に「子ども保険」をかけてくれています。夫と兄弟がよく病気をしたそうで、保険の必要性を感じているようです。 幸田 保険の必要性は、家族の病歴や考え方によっても違います。〝いくらためたいか、どんな備えをしておきたいか、いくら払えるか〞の兼ね合いですね。 泉 家計に対する保険料の目安はありますか。 幸田 学資保険や終身保険などの貯蓄型を除いた保険料が、手取り収入の10%を超えないのが望ましいですね。 泉 来春2人目が生まれるのでどうしよう…。 幸田 上の子の学資には医療の特約が付いていますね。特約もいいのですが、シンプルで比較的掛け金の安い共済などを活用するのも一案です。友達にケガをさせたときなどの保障があったり、剰余金が戻ってくるケースもあります。 泉 いろいろ比較して検討してみます。 幸田 一度、加入している保険をリストアップしてみるといいですよ。保険会社名、保険の種類、保険料などを書き出して一覧にします(下表)。 渡部 いいと思って加入した保障も、詳しい内容を忘れがちですよね。 幸田 加入時の説明内容をメモして、証券に貼っておくと良いです。 渡部 勉強になりました。帰ったら早速リストアップしてみます。家計に適した保険料の割合幸田洋子さんファイナンシャル・プランナーCFP、2級キャリア・コンサルティング技能士、福山大学経済学部非常勤講師、広島大学キャリアセンター相談員読者モデル泉朋恵さん(33歳)子ども/1歳、来年3月出産予定月々の保険料/学資保険 約14,000円夫婦の医療・ガン・定期保険約16,000円読者モデル渡部沙都美さん(24歳)子ども/5歳、1歳月々の保険料/学資保険 約11,000円夫婦の定期保険 約8,000円なかなか聞けない保険の話撮影協力:スイーツ ナチュラルカフェ「紙屋町パーラー」リストアップリストアップ!!ママたちの座談会教育費公立私立幼稚園児66万円161万円小学生182万円881万円中学生138万円384万円高校生118万円276万円子どもの教育費の目安は?教育費国立私立大学(文系)499万円699万円大学(理系)825万円専門学校384万円文部科学省「平成22年度子どもの学習費調査」より。金額は、授業料、教材費、給食費、制服代、習い事や塾の月謝などの総額。自宅から通った場合の金額ライター/吉本智子▶座談会後、早速、渡部さんが保険一覧表を作ってみました※在学期間の合計額幸田さんの資料よりままずずははきっずLIVING〈7〉2013年11月9日(土)

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