リビングひろしま2014年1月7日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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子育て中の読者2人が松井一實市長にインタビュー。テーマは「ワーク・ライフ・バランス」。旧労働省時代からの研究や、家事エピソード、今年の抱負まで、公私にわたりいろいろな質問をしました。 谷村さん(以下、谷村) 市長は以前、旧労働省婦人局での勤務中、ワーク・ライフ・バランスについて研究されていたとうかがいました。 松井市長(以下、市長) ワーク・ライフ・バランスの研究会を立ち上げ、平成16〜17年ごろには学者も交えて理想のイメージを形にした報告書をまとめました。企画立案をして、基本的な概念を作り上げ、法律改正をすることに、とてもやりがいを感じていましたね。 山田さん(以下、山田) それはどのようなものだったのですか。 市長 仕事中心の人と家庭中心の人がつながらない、二分化した世界は味気ないですよね。仕事・家庭・地域との関わりを、自分の個性や感覚に合わせて、柔軟なライフスタイルが選べる、明るい社会を目指しましょうというものです。毎日が楽しくなれば、企業の活力も生まれ、家庭生活が充実し、地域生活も活性化していきますよね。 そこで必要となるのが、仕事(=ワーク)と生活(=ライフ)の調和(=バランス)。それを実現させるために職場では、多様な働き方や労働時間、就業場所などを個人が自由に選択できるような環境づくりが必要です。家庭においては、節目節目の人生設計で「働きたい」「地域と関わりたい」と思ったとき、希望通りにスムーズに移行できるような政策を考えないといけません。仕事と家庭を両立する第一歩は、身近に?!写真左・谷村弥生さん33歳、安芸区3児のママ。結婚前はレポーターとして活動。手芸歴15年。子育てが落ち着いたら人と接する仕事をしたい 山田 子どもが来年から幼稚園に入る年齢なのですが、私がもっと働くために保育園にすべきか、迷いがあります。その前に、仕事と家庭を両立できるか心配で…。 市長 政策を考えるときも、全てを一緒にして考えると、前に進めないものです。まずは夫婦単位でよく話し合うこと。どのくらい働くか、今後の子育てや家事をどうするかなどを、夫婦で共通認識を持ち、理解した上で役割分担をすること。 職場においては、意見を言える立場と言えない立場がありますよね。発言を一人に負わせないで、自分の意見に同調する人を集めてどんなルールを作ればいいかを考える。それが職場内だけで済まない時は、職場を包む社会や地域の人と一緒に話し合う、ということはとても重要だと思いますね。 谷村 一人で考えず、身近な人と話すことが第一歩なんですね。 市長 そうです。そして、そうした若い人たちの価値観を子どもたちに伝えることも大切です。それを強制するのではなく、それを聞いた子どもたちが、次世代でまた考えれば、よりよい世の中になっていくはずです。 谷村 うちの夫は、仕事で疲れて家ではぐったり。市長は、休日はどのようにお過ごしですか。 市長 昔は土曜の休みもなく、夜遅くまで働いてクタクタでした。でも当時は若いですし、仕事だけではつまらないですから、ゴルフや絵、歌など無理してやっていましたね。今は4人の子も独立し、妻と二人暮らし。休日は夫婦それぞれが各地のイベントに参加したりと、すれ違いのような感じです。自らを反面教師として、夫婦でゆったりとした生き方ができればいいですね。 山田 では、家事などはいかがですか。 市長 妻は子育てで大変。だから、妻に迷惑を掛けず、自分の食事を自分で作ることはありましたね。中でもお好み焼きは得意です。カレーやおにぎりだって作りますよ(笑)。休日の過ごし方、家事は?広島市長 松井一實(かずみ)さんプロフィル/1953年生まれ、広島市東区出身。京都大学法学部卒業後、1976年に旧労働省に入省。労働省婦人局婦人労働課長、中央労働委員会事務局長などを歴任。2011年厚生労働省を退職。同年4月に広島市長に就任。3女1男の父ワーク・ライフ・バランスをテーマに熱く座談。「理想をしっかり持たれていてステキ」と2人。趣味の話なども展開し、笑いがあふれていました写真右・山田摩耶さん35歳、西区1児のママ。出産前の職場で週2~5日勤務。保育園または幼稚園に通わせるか、今後の働き方を検討中子どもの未来のために、自分たちがすべきこと、伝えるべきことがあると気付きました。市長の思いが分かりやすく伝わってきました。地域との交流やママ同士の意見交換もやはり大切なんですね。自分たちでできることについて、考えてみようと思いました。 谷村 実際に広島市ではどのような取り組みをされているのですか。 市長 ワーク・ライフ・バランスの啓発活動として、事業所向けの支援講座を実施したり、男女共同参画情報誌「奏―sou―」などでの広報、さらに男女共同参画の推進に取り組む事業所を表彰する「男女共同参画推進事業所顕彰」なども行っています。 ママが働くためのハード面では、昨年は私立保育園の新設などで定員を増やしました。またソフト面では、各区に「保育サービスアドバイザー」を配置。さまざまな入園相談に応じ、待機児童ゼロを目指しています。 山田 最後に、今年の抱負を教えてください。 市長 任期4年目で、今までやってきたことの総仕上げの年。都市づくりは時間が掛かりますが、こうあるべきという方向を市民の皆さんに提示していきたいです。ママや事業所にもっと広めたい執務室に飾られた市長自らが描いた風景画を前に。奥さんやご自身を描いた絵も飾られていましたな社会にママの希望に寄り添う市長読者毎日が楽しくなれば、企業も家庭も活性化!“柔軟”リビング読者が松井一實市長にインタビュー Vol.2育児と仕事を両立したい!新春インタビュー「リビング新聞」配布無用の人はご連絡ください リビングプロシードでは多くの閲読希望者にこたえるため個別配布調査を実施しています。配布を希望しない人は、お手数ですが電話でご連絡ください。配布についてお気付きの点、ご意見もどうぞ(月曜~金曜の午前10時~午後5時)。●表示価格で特記事項がないものは消費税額を含んだ総額表示です(免税・非課税商品は税が転嫁されません)●リビングひろしまの記事・広告・チラシについての問い合わせは☎082(511)7700(代) 広島リビング新聞社へ○配布部数/203,570部 日本ABC協会公査レポート(報告予定部数)より新春号 2014年1月7日デンドロビウム・ファレノプシスラン科セッコク属開花時期 1〜4月●解説/オーストラリア・ニューギニア原産のランの一種で、略して〝デンファレ〟と呼ばれています。さまざまな花色の品種があります。また、花は料理の飾り付けなどによく使われます。資料提供/広島市植物公園1はがき▶〒730-8559 広島リビング新聞社「Wプレゼント1/7」係FAX▶082(511)7721 ホームページ▶http://www.livinghiroshima.com/当選者は、弊紙のウェブサイト「みてみて広島」でオススメの口コミや賞品の感想を報告するとダブルチャンス!プレゼントの応募は、はがき、FAX、HPからOK1、2ともに弊社での受け取り。当選者の発表は、当選はがきの発送をもって代えます。応募者の個人情報は発送のみに使用。 ベビー・キッズ服、寝具やおもちゃといったベビーグッズ、マタニティ用品などが、卸売り価格で並ぶ「サンベビー大島屋 アンテナショップ」。お得で可愛いものばかりとママに人気です。春に向けて「お昼寝セット」など入園グッズをそろえるのもいいですね。1月6日(月)から冬物バーゲンを実施中。まとめ買いのチャンスです。詳細は同店☎082(277)2881(西区商工センター2-12-8)へ。※営業時間10:00~18:00(土曜~17:00)、日曜と祝日は休みママ必見!ベビーグッズがお得な価格でズラリ成長を見守る…ハイ・ローチェア熊野筆セレクトショップから「SmartSwing」新作が登場新作メイクブラシで、もっとキレイに 「熊野筆セレクトショップ」オリジナル熊野筆「SmartSwingシリーズ」。それぞれの毛質が持つ素材の良さ、形にこだわっています。新たにアイメイク&アイブロウブラシ7本が仲間入り。色、陰影が自在に操れ、筆ならではのラインの美しさが楽しめます。詳しくはhttp://kumanofude-selectshop.com/、☎082(855)3010同本店(安芸郡熊野町)へ。1月16日(木)必着 希望商品の番号、住所(〒)、氏名、年齢、電話番号、本紙への意見・感想を書いて、上記あて先の「Wプレゼント1/7」係へ●●「日本育児 ベビー★チェ「日本育児 ベビー★チェア(ハイロー)」(18,800円ア(ハイロー)」(18,800円相当)を1人相当)を1人にに1人●熊野筆「SmartSwing」●熊野筆「SmartSwing」アイメイク&アイブロウアイメイク&アイブロウブラシ2本(4,000~5,000ブラシ2本(4,000~5,000円相当)を5人に※種類は円相当)を5人に※種類はお任せお任せ25人

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