リビングひろしま2014年1月25日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
7/16

ママ友が入園準備を進める様子を目にしながら、「来年はうちの子だ」「そろそろ職場復帰の準備を始めなくては」と感じているママも多いことでしょう。保育所、幼稚園に加え、近年は「認定こども園」という選択肢があります。どんな施設なのか、ママライターの吉本さんが広島県健康福祉局の片岡達也さんに聞きました。Q. 利用料はどうなる?A. 利用料は各園が設定。広島県では保育利用料については、ほぼ認可保育所と同等になっています。 申し込みは各園で直接手続きをします。ただし、各市町保育サービスの案内窓口で空き状況を一括管理してるので、まずは各区役所の保健福祉課へ相談することをお勧めします。片岡達也さん広島県健康福祉局働く女性応援プロジェクトチーム主事吉本智子さん認定こども園の卒園児と今春入園予定の2人の男の子を持つママライター 多様な子育てのニーズに応えるため、平成18年10月にスタートした「認定こども園」制度。広島県には、平成26年1月10日現在で33園あります。 これまでの幼稚園・保育園との大きな違いは、0〜5歳の未就学児が、保護者が働いている、いないにかかわらず利用できる点。また〝地域の子育て支援〞を行うことも認定条件の一つ。認定こども園に通っていない子どもに対しても、子育て相談や親子の集いの場などを提供します。 園では、幼稚園教員免許状や保育士資格を持った職員が一体となって子どもの教育・保育を行います。3歳以上は学級に入り、担任による4時間の教育も。保育時間は短時間(4時間程度)・長時間(8〜11時間程度)があり、各家庭状況に合わせて選べます。 認定こども園は「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型(※)」の全4タイプ。認可の所管部署は違いますが、広島県で同等の基準をもって認定され、教育・保育内容は大きく異なりません。2月には、県内初の地方裁量型の園が認定予定。認定こども園が広がれば、待機児童対策にも一役かいそうです。保育所と幼稚園のいいところを融合子育て相談もできる〝集いの場〞に0~2歳児3~5歳児就学前の教育・保育保育長時間利用短時間利用LIVINGvol.3※「地方裁量型」とは、幼稚園・保育所の認可がない施設が、認定こども園として必要な機能を果たすタイプ上の子(5歳)は「認定こども園」の短時間利用をしていましたが、私が仕事を始め、下の子(1歳)は同園の保育を利用。2人とも同じ園ですみ、送り迎えも便利です昨年、子どもが通う幼稚園が「認定こども園」になりました。預かり保育の時間が朝・夕とも長くなり、不定期の仕事をしていたため、時間にゆとりができました下の子を出産して育児休暇を取得したときも、長男は継続して通園できたため、環境が変わらずに助かりました4歳の娘には弟妹がいないため、園で会う小さい子に興味津々。異年齢交流の機会を通して、「お姉ちゃん」としての自覚も生まれたようですQ. 一日の過ごし方は?A. 保育・教育の時間や内容は各園に任されています。3~5歳児は、長時間利用児も短時間利用児も同水準の教育を受けさせることが認定条件。午前中は同じカリキュラムで過ごし、午後からは昼寝などの保育内容に移行する園が多いようです(下図参照)。認定こども園のいいところ 保護者が働いている、いないにかかわらず全ての子どもが利用できます0~5歳の年齢の違う子ども同士が共に育ち、異年齢交流も認定こども園に通っていない家庭も、子育て相談、親子の集いの場などを利用できます保護者が仕事を辞めたり、育児休業を取得した際にも退園・転園しなくて大丈夫短時間利用(4時間程度)、長時間利用(8~11時間程度)があり、両利用者とも同水準の教育が受けられます子どもたちの過ごし方 一例共通時間(4時間程度)※教育活動を行います朝夕きっずLIVING〈7〉2014年1月25日(土)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です