リビングひろしま2014年7月19日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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2014年7月19日(土)〈8〉 約1年前、花組に組替えになり、宝塚100周年のアニバーサリー・イヤーにトップになった明日海りおさん。「運命に感謝しています。宝塚に入れたことも、在籍中に100周年を迎え、記念の年にトップを任せていただけるというのも奇跡的」と語る。そして、大劇場でのお披露目公演は宝塚を代表する人気ミュージカル「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」。初めて見た「エリザベート」は、姿月あさとがトートを演じた宙組公演。この時期、両親から宝塚受験を反対されていて、「ドラマチックに描かれた素晴らしい作品を見せれば、きっと許してもらえる!と実行したらお許しが出たんです」。そして今回で3回目の出演と、縁のある作品だ。「また出られるんだ!と、素直にうれしいです。みんなの憧れの作品に3回も出られるなんて、本当に贅沢だと思います」。トート役については「自分の持ち味を出したい。死の象徴の閣下は、感情を抑えるのではなく、むき出しにするくらい熱いものを出したほうがおもしろいと思うんです。役者という生身の人間が演じるものを見ていただき、さらに役者の感情が歌となってドラマをつくっていくのが舞台。自分の感情のフィルターをフル活用して、感受性豊かに演じたいです」と、一言一言きちんと語る様は、花組トップの心構えが感じられる。 今後目指す男役は?「男役は包容力があってこそ。私は背がそれほど高くないし、骨格もがっしりはしていません。見た目だけではなく気持ちで表現できるような、思いが演技ににじみでるような男役が目標です。花組は宝塚で一番古く伝統があって正統派。伝統を重んじながらも新しいものを積極明日海 りお見た目だけでなく、思いが演技ににじみ出るような男役が目標的に取り入れていきたい。これからは常にモテる男性の傾向に敏感でいたいんです(笑)」 忙しい毎日を送るなか、オン・オフのキリカエはホットヨガ。「公演前に行くとカラダが温まって、呼吸が深くなり声も出やすくなります。週6日行っていたことも」と、キュートな笑顔を見せた。両親と相談して決めた“明るく未来に向かっていく”という名前通り、大きく羽ばたいていきそうだ。静岡県出身。6月26日生まれ。愛称「みりお」。2003年「花の宝塚風土記」で初舞台。同年5月、月組に配属。2005年新人公演「エリザベート」でルドルフ役に抜擢。2008年「ME AND MY GIRL」で新人公演に初主演しビルを熱演。2013年3月、花組に組替え。8月から宝塚大劇場、10月から東京宝塚劇場でお披露目公演。11月9日(日)、サンケイリビング新聞社で貸し切り公演を実施。詳しくは「BUTAKOME」で検索を取材・文/飛田 洋子(リビング新聞編集部) 撮影/吉原 朱美ママがいつも以上に忙しい夏休み。「帰省までにキレイにしたいけど、時間が…」。それなら、ゆめタウン広島内の「スタイルミナミ」へ。買い物ついでに立ち寄れ、高い技術を持つスタイリストが効率よく仕上げます。8月20日(水)まで「リビングを見た」と予約でカット・カラー(またはパーマ)が6000円に。紫外線や皮脂の影響で髪も頭皮も〝夏バテ〞気味の季節、ケアアイテムの「夏のスペシャルケアセット」はいかが。パーマのダメージ対策やエイジングケアなど、状態に合わせてシャンプーなどを組み合わせてくれます。8月末までの限定販売。問い合わせ☎082(250)6050同店(南区皆実町2〜8〜17ゆめタウン広島1階)8月末までお得な「夏のスペシャルケアセット」を販売忙しい夏休みも、パパッとキレイ!カット・カラー6,000円STYLE.minami読者限定 特別価格 ※予約優先カット+カラー 通常9,450円~→6,000円カット+パーマ通常9,450円~→6,000円カット+カラー+パーマ通常15,100円~→9,000円トリートメントオージュア3,100円~ 他デジタルパーマは上記パーマに+2,000円10:00~22:00(土・日曜、祝日9:30~22:00)※休みは「ゆめタウン広島」と同じスタイル ミナミ30〜50代のリビング読者に好評のサロン。肌を明るく見せるカラー、横顔のたるみをカバーするスタイルなど、ヘアデザインで女性の悩みを輝きに変えてくれますセットは家庭でケアできる用品2〜4点入りで3500円〜12500円。通常の約20%オフで、サロンで使える金券付き「介護が必要になったら施設へ」が約半数http://www.livinghiroshima.comリビング新聞のウェブサイトで調査2014年6月14日から13日間、男女94人の回答あなたは将来どこで介護を受けたい?在宅介護特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設に入りたい51%その他 11%現在別居中の家族の住居で同居したい(家族介護)2%現在の住みなれた家で介護を受けたい(在宅介護)36% 現在、高齢者と「同居している」人は14%、「別居している」人は59%(近居含む)。家族に認知症の人が「いる」人は16%ですが、94%は「現在別居している」という結果となりました。介護が必要になった場合、どこで介護を受けたいかについては、約半数が「施設に入りたい」を選びました(右)。一方、在宅介護を希望した人は38%。その内94%が「住み慣れた自宅での介護」を希望する結果に。自分や親族の介護について、どのように考えていますか。         ◎毎週アンケートを実施中。回答者に薄謝を進呈◎物をなくしたり、鍵をかけたかどうか分からなくなることって、誰にでもありますよね。そんな時、「もう年だから…」と、物忘れを年のせいにしていませんか。そもそも、物忘れと認知症の違いとは何でしょうか。「認知症とは、さまざまな疾患によって、脳の細胞が壊れたり、働きが悪くなったために障害が起こり、もともとできていた日常生活が、難しくなってくる病気です。物忘れとは全く違うんですよ」と井門先生。認知症の主な疾患には、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの変性疾患や、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害などいろいろ。その中で、約7割を占めるのがアルツハイマー型認知症。症状の特徴は、記憶障害だそうです。「つい先ほどあった出来事を丸々忘れてしまっているというのは、単なる物忘れとは違い、明らかに病気のサインです」。例えば、電話を切った途端、電話がかかってきたこと自体を忘れる、来訪者が帰ってしまうと、来訪があったこと自体を忘れるといった具合。また、無意欲な状態になることも特徴で、今まで励んでいた趣味に全く興味がなくなったり、好きだったテレビ番組をいつのまにか見なくなったりということも起こります。認知症は、早期に発見できれば、治療効果が期待できます。「アルツハイマー型の記憶障害は、発症してしまうと治りにくいのですが、不眠など生活の障害や、せん妄、抑うつといった困った症状を出しにくくすることはできます。また、進行した症状を引き戻すのは難しいですが、進行を遅らせることは可能です」。97歳の患者さんが、ビタミンB12の投薬によって、記憶障害が改善した例もあるそうです。薬のほかに、症状を遅らせる方法として運動を推奨。「30分程度のウオーキングを週に3回程度、ラジオ体操もお勧めします。また、歩きながら頭を使うことも効果的で、脳の血流が良くなり、神経細胞を回復させる効果が期待できますよ」早期発見と早期治療治療ができるなら、家族による早期発見がとても大切。「この病気のことをよく知っている医療関係者は、症状が軽いうちに来院しますが、そうではない一般の人たちは、〝老化だ〞と思い込み、症状が重くなってから来院するケースが多いですね」と複雑な表情。そうならないためにも、家族や自分の状態に、もっと敏感になること。左表の早期発見チェックリストで確認を。受診のタイミングについて、「とにかく、おかしいと思ったら、早すぎるということはないのですぐ受診を」と注意を促します。その際、何科にかかればいいのか迷う人が多いようです。「気のせいかな?と、判断がつかないようなら神経内科へ。この段階は診断が難しいので、専門医に調べてもらった方がいいでしょう。一方、明らかに様子がおかしい場合は、ホームドクターや、広島県が認定しているもの忘れ・認知症相談医(オレンジドクター)に相談を。ちなみに、アルツハイマー型は、〝何となく最近おかしいな?〞という時から、病状が始まっています」逆に、悪くなった日にちがはっきり分かるような場合は、アルツハイマー型ではなく、脳内出血などの可能性があるそうで、すぐに脳外科へ。また、広島県および広島市が指定する「認知症疾患医療センター」でも、認知症医療の専門相談が受けられます。詳しくは、広島県のHPで確認を。この人、私の夫ではありません認知症患者が500万人の時代へ「認知症」早期発見のチェックリスト■□ 同じことを何回も話したり、尋ね■■たりする。 ■□ 物をなくしていつも探している。 ■■■□ 日時や場所を間違えるようになっ■■た。 ■□ テレビや洗濯機など電化製品の扱■■いがわからなくなった。 ■□ 自分で食事の用意ができなくなっ■■た。 ■□ 買物での金銭のやりとり、貯金の■■出し入れができなくなった。 ■□ 趣味や好きなテレビ番組に興味を■■示さなくなった。 ■□ ふさぎこんで何をするのもおっく■■うがり、いやがる。 ■□ 前よりも怒りっぽくなったり、疑■■い深くなったりした。 ■□ 同じものばかり食べ■■たり、同じ時間に決まった行動をする。 ■□ ■■(現実ではない)虫や動物、小さい子どもや人が見えると言う。■□ 歩きにくい、転びやすい、手足が■■震えるなどの症状がある。広島県のホームページより 認知症患者が、ついに500万人を超えたのではないかと、専門家の間では見られています。在宅での介護が今後増えそうな中、家族にとって、認知症の知識はますます必要です。そこで、広島県西部認知症疾患医療センター長を務める井門ゆかり先生に、在宅介護と認知症についてうかがいました。(関連記事上記) この手帳は、医療・介護機関と認知症患者の家族とが、治療経過や日常生活の変化などの情報を共有し、適切なケアができるようにすることが目的で、今年の4月から、広島県内の認知症疾患医療センター等での発行が始まりました。手帳には、認知症の進行度をチェックする表なども付いてい、実用的に作成されています。この手帳の利用にあたっては、下記へ問い合わせを。【問い合わせ】☎082(513)3201 広島県健康福祉局高齢者支援課認知症介護支援グループ井門ゆかり先生1990年に広島大学医学部卒業。1997年から東京医科大学老年科に国内留学。現在はメープルヒル病院神経内科部長、広島県西部認知症疾患医療センター長を務める。「ひろしまオレンジパスポート」の制作には委員として関わるオレンジドクターのプレートがある医療機関では、認知症について気軽に相談できますひろしまオレンジパスポート(広島県認知症地域連携パス)認知症は〝病気〞です家族の対応で良くも悪くも…早すぎるぐらいがちょうどいい!〝出来事を丸々忘れた〞それが病気のサイン

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