リビングひろしま2014年9月6日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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〈13〉2014年9月6日(土)「近年、地域で取れたものは地域で消費しようという、地産地消の取り組みが広がっています。しかし、限界も見え始めているんですよ」と、問題を指摘する三重大学副学長の児玉克哉先生。その理由の一つとして限られた地域に供給するだけでは、ビジネスとして拡大できないこと。さらに、〝地域のものだから〞という理由だけで商品を選ぶのでは、コストや品質への評価が置き去りになってしまうことだそうです。本当に良いものなら、遠くからでもわざわざ取り寄せて買いたいもの。「作り手の志(こころざし)を、消費者も志を持って評価して買う…、これが〝志産志消(しさんししょう)〞の考え方です」と唱えます。この考え方は、農畜産物だけではありません。工業製品も同様で、自動車を例に、「多くの日本人は、国産だからという理由で日本車を購入しているのではなく、性能や価格を評価してのこと。一方、外国車を選ぶ人たちは、そのブランドやデザイン性に共感して買っているはず。どちらも、志産志消の考え方です」。消費者の意識変革をデフレ状況が長引く中で、〝安ければいい〞という考えが定着し、そのしわ寄せが食の安全を脅かし、低賃金で過酷な労働環境を生み出しています。また、志を持って有機農法に取り組んでいても、値段が高くて売れずに断念するケースも見られます。「良いものを作っても売れなければ、日本のものづくりは衰退します。作り手は志をしっかり伝え、消費者はそうした情報に関心を持ち、購入という形で、生産者の志を支持することが求められます」。もちろん、価格を抑えようと企業努力することも、志産志消だと先生は補足します。「現在の大きな課題は作り手の志をどうやって消費者に分かりやすく伝えるか。その良い方法を模索中です」と悩みもチラリ。消費者の価値観の変化が、これからの消費社会をもう一歩進んだものに押し上げると、児玉先生は大いに期待しています。地産地消から〝志産志消〟へ志消〟へ求められる〝志〟の見える関係児玉 克哉さんこだま  かつや三重大学 副学長地域イノベーション研究科教授1959年、広島県安芸高田市生まれ。広島大学大学院を経てスウェーデン・ルンド大で博士号を取得。2004年三重大学人文学部教授、2011年広報・地域戦略センター担当の副学長に就任。専門は国際平和論、地域社会学、NGO論など。三重県地方自治研究センター副理事長、国際平和研究学会事務局長も務める。被爆者問題や平和構築の研究成果から、2012年にインドの非暴力国際平和賞を受賞マエダハウジングの失敗しないリフォームマエダハウジング社長前田政登己さん今回は、安芸区のSさん邸をピックアップ。♢子供の独立後、病院やスーパーが近い好立地で夫婦2人で暮らすための住まいを求め、築38年の中古マンションのリノベーションに踏み切ったS夫妻。老朽化した給排水管や電気配線を取り換え、間取りも4LDKから2LDKに変更し、ゆったりとした住空間を生み出しました。目を引くのは、家全体を包む木の床や壁。LDKは厚さ38ミリの杉の無垢フローリングに。トイレの壁や洗面脱衣室の天井にもスギ材を用いました。壁は全てスペイン漆喰(しっくい)で仕上げられています。外壁の内側には吹き付け断熱工事を行い内窓を採用することで、断熱性を向上させて、エアコン効率もアップ。エコへの配慮も忘れません。体に優しい自然素材と地球に優しい家造りの工夫が、年齢を重ねても安心して暮らせる住まいへと生まれ変わらせました。問い合わせ☎0120(16)4908マエダハウジング府中店(安芸郡府中町鶴江1〜22〜6)今、北欧のエコな暮らしが注目されています。〝エコ先進国〞スウェーデンを視察した際、現地の人に「私の1カ月のゴミはサッカーボール1個分」と聞き、とても驚いたことがあります。スウェーデンでは極力石油製品を使わず、リサイクルに優れた木・砂・紙といった自然由来の建材を使った家造りが増えているそうです。また、トイレの汚物を利用したバイオエネルギー、ソーラー発電、海水や地下熱を利用した冷暖房などさまざまなエコシステムが取り入れられています。リサイクルの最たるものが、住宅のリノベーションです。古い物では1400年代の家を補修して住むケースもあるとか。古い物を使い続ける美意識を日本の家造りにも生かしたいですね。マエダハウジング前田社長がレクチャーリノベは最高のリサイクル!?北欧の暮らしに学ぶ②vool.9第二の人生のためにー中古マンションを〝木の家リノベ〞<Sさん邸DATA>■ 種類/マンション■築年数/38年■家族構成/夫婦■ 工事期間/約2カ月■間取り/4LDK→2LDK■施工箇所/全面 ■ 工事費用/800万円構造上外すことのできなかった天井の梁(はり)に、間接照明を取り付けて部屋のアクセントに(右)木の温もりはトイレにも。臭いを吸収する漆喰も効果的に使用しています。(左)LDKの角を活用し、ディスプレイ棚に広島の映画のことならwww.hiroshima-cinema.com☎082-241-7711☎082-546-1158☎082-231-1001☎082-261-1310☎082-561-0600☎050-6868-5030☎0570-002-109シネツイン本通り八丁座 壱・弐サロンシネマ横川シネマイオンシネマ広島広島バルト11TOHOシネマズ緑井109シネマズ広島イヴ・サンローラン監督:ジャリル・レスペール出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ 1953年パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として注目されていたファッション・デザイナーのイヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)。21歳にしてデビューを兼ねた初コレクションが成功を収め、26歳で自らのブランドを設立。ある日、ピエール・ベルジェ(ギョーム・ガリエンヌ)と恋に落ち、彼女と共にファッションに革命をもたらしていく…。イヴ・サンローラン財団所有の貴重な衣装の数々にも注目です。ⓒWY productions-SND-Cinefrance 1888-Herodiade-Umedia上映館:❶※都合により内容が変更になる場合があります。上映時間は各劇場、ホームページを確認してください9/6㈯~公開❶❷❸❹❺❻❼❽移転のため休館中。9/20㈯に再オープン最新美容に迫る「女性の相談室」あらゆる分野で注目されるPRP治療、その魅力とは?城本クリニック広島院の棒谷智之院長に聞くvol.82「アメリカの大リーグで活躍している選手が肘の治療のため、PRP治療を受けたというニュースがありました。血小板から放出されるさまざまな成長因子を使ったPRP治療はあらゆる分野で利用されています」とは城本クリニック広島院の棒谷智之院長。美容分野でも人気のあるPRPニューリバイブジータ治療について、詳しく話を聞きました。Q一重まぶたがコンプレックス。パッチリとした二重にしたいのですが、簡単で副作用のない方法はありませんか。Aまぶたを切らずに簡単に二重にするなら、「二重埋没法」がお薦めです。腫れも少なく、自然な二重にできます。切開する方法と異なり、傷痕も残さずに大きくイメージを変えることができ、テープによるかぶれや皮膚の伸びなどの副作用も防げます。まずは専門医にご相談ください。あこがれのパッチリ二重 メスを入れず自然に城本クリニック広島院棒谷智之 院長Qほうれい線や目の下のクマ、タルミが気になります。切らずに、傷痕を残さず、人知れず改善できませんか。Aそれには「ニューリバイブジータ」と呼ばれるPRP治療があります(左写真)。自分の血液から採取した血小板と白血球に成長因子を加えて皮膚に注入すると、自分の皮膚や脂肪などの組織が増える性質を利用した治療法です。目の下のタルミは切る治療法しかなかったのですが、これにより、手術をせずに多くの方の悩みを解消できるようになりました。1度注入するだけで目の下のクマやタルミ、ほうれい線以外に、口周りや眉間、額、目尻のシワ、目の上のくぼみなどあらゆるシワやくぼみに効果を発揮します。Q切らずにできる自然なタルミ取りがさらに進化した「ウルセラシステム」とは?A従来のメスを入れないサーマクールCPT治療でも、皮膚や皮下脂肪を縮めてリフトアップできたのですが、手術のときに縫い縮めるSMASという筋肉をリフトアップさせることはできませんでした。そこで筋肉まで届く超音波治療ウルセラシステムが考案され、筋膜のリフトアップが可能に。目の周り、頬・フェースライン、顎下などのタルミ治療を強力に行うことができるようになりました。これまでのサーマクールCPTやPRP治療、eマトリックス、フォトRFなどにウルセラシステムが加わることで、〝切らない・傷痕ができない・ダウンタイムがない(短い)・人に気付かれない〞治療がさらに進化しました。詳しくは専門医へご相談を。ほうれい線や目の下のクマを改善さらに進化した「ウルセラシステム」が登場術後アイメイク前術後アイメイク後施術前二重埋没法 ■切らずに簡単に二重にできます■治療時間はわずか10~15分■その日のうちに洗顔もOK◀◀施術前/目の下のクマ、ほうれい線が気になる40代女性施術後1カ月/ニューリバイブジータ治療で大きく改善施術前/目の下のクマ、ほうれい線、こめかみ、頬のくぼみが気になる40代女性施術後1カ月/ニューリバイブジータで、さまざまな悩みが一挙に改善

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