リビングひろしま2016年2月13日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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2016年2月13日(土)〈2〉自身も主婦である松田さんが束ねる開発課は、16人中14人が女性。そのうち河村さんと勝原さんは、育児休業後に復職。社内には、育児休業を利用した先輩が多く、「子どもが1歳半になるまで安心して休むことができたのは良かった」と振り返ります。休業中も仕事に対するモチベーションを維持し、復帰後の不安を少なくしたのは、毎月提出していた「コミュニケーションシート」。上司である松田さんと近況や仕事の情報交換をすることで、家庭にいながらも常にどこかで商品につながるヒントを探していたといいます。限られた時間で毎日の食事を用意する大変さを実感したことで、味や使い勝手など商品を見る目にも良い変化が。そんな意欲を具現化するために、松田さんは半年に一度の課内アイデアコンテストを発案。彼女たちの感性を生かした新商品が、ここから生まれるかもしれません。 試食販売の際に、大人用の味付けを子どもが食べることに敏感な母親の気遣いを知ったのが開発のきっかけ。低塩、7大アレルギー原料不使用などのこだわりが注目され、ソース1種類から今では全7種類のシリーズに成長。松田陽子さんマーケティング部所属時に「1歳からのシリーズ」の最初の企画に携わった経験豊富な開発課課長。「貴重な財産である主婦の声を生かしていきたい」勝原優子さん育児休業中は会社のHPのレシピで料理を作ってみたりと、消費者目線に立ち、さまざまな発見も。昨秋復帰し、時短勤務で家庭と両立中河村裕美さん「立て続けに2児の出産・育児休業を取得しても、安心して復職できるよう迎え入れてくれた会社に、子育て経験を商品開発に反映して恩返ししたい」女のホンネで勝負女性の仕事応援オタフクソース㈱調理を調理を楽にしたい楽にしたい忙しい主婦の経験から調味料を見直して商品に生かす会社の努力 仕事と家庭を両立できるよう「オタフクエンゼルプラン」を制定している同社。子どもが1歳6カ月になるまでの育児休業、小学校入学の年の9月までの時短勤務、事業所内保育園など充実した環境を活用して働く女性が多く、その声も商品に反映しています。左から、勝原さん(社歴8年)、松田さん(社歴17年)、河村さん(社歴11年)1面の続き1歳からのお好みソース開発用の備品や、調理設備もある開発室。1つのオーダーメード調味料の開発で、味を何種類も作るため、シャリばかり、焼きそばばかりの日もあるとか

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