リビングひろしま2016年4月30日号(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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〈7〉2016年4月30日(土)ゴールデンウイーク家族会議スペシャル住まい特集 大型連休は、家族で集まって住まいのことを話し合いませんか。消費増税前に、家族でじっくり考える絶好のタイミングです。家族で話し合うポイントや、住宅見学の仕方について、ファイナンシャル・プランナーの亀岡章さんに聞きました。(有)ハウス・エンジェル代表。ファイナンシャル・プランナー。住宅建築コーディネーターとして、消費者と専門家の橋渡しを行っているファイナンシャル・プランナー亀岡 章さん教えてくれたのは…住まい見学のポイント、賢いパートナー選びとは?3世代で話し合う時代! 資産価値を考えた住まいを 「結婚したから、子育てしやすい環境に」「子どもが大きくなったから大きな家に」「3世代で暮らせる環境へ」「子どもが巣立ったから、夫婦2人にぴったりの家に」、そんな〝住み替え〟について家族で話し合ってみませんか。 少子高齢化の流れから、夫婦だけで住まいを考えるのではなく、将来の相続税対策を考えながら、両方の両親に相談して、住宅購入を考える時代になってきています。親からの援助が受けられる「住宅資金贈与の非課税枠」にも注目を。 住まい選びの大前提となるのは、子どもや孫が引き継げる、資産価値を考えた住まい。住環境はもちろん、エネルギー消費の少ない家、いざという時に災害に耐えられる構造・耐久性がこれからの時代に求められるものです。また、車を定期的にメンテナンスするように、家も次世代へと引き継げるよう、しっかり管理すれば、資産として残ります。20年、30年先を見据えた住まい選びをしましょう。GWに家族で話し合うポイント 理想の暮らしを想像することからスタート❶どんな暮らしがしたい? 家族に聞いて、どんどん書き出しましょう❷今の家の不満点は? 家族の人数、どんな部屋が必要?❸今の家と、理想の家の広さ マンション、一戸建て、二世帯住宅、リフォーム…。 木造、鉄骨、鉄筋コンクリート、どれが好み? 好みと予算の相性から絞り込んで❹予算との相性 不動産会社、マンションデベロッパー、大手メーカー、 工務店、設計事務所など❺どんな業者がいい? 空気環境がいい、耐震性能が高いなどの得意分野を チェック❻各社の得意分野やデザイン、立地条件で絞る 人生の一大イベントともいえる住宅購入。金額だけで決めてしまいがちですが、まずは実際の家を見て選ぶことが大切です。見学する際、飾ってあるオシャレな絵や食器たちに目が行きがちですが、チェックポイントは、廊下の幅や天井高、ドアの開き具合、コンセントの位置や高さ、トイレの広さといった寸法や、キッチンでの作業効率・水回りの動線などが、自分たちの生活に合っているか、空間自体をしっかり見て、体感しておきましょう。 その他、各社のこだわりや得意分野もチェック。自然素材を大切にしていたり、断熱・耐震に力を入れていたり、各社の特徴を調べて、好みを選びましょう。調べるときは、各社の実績や、実際に入居している人の声なども参考にしてみると、どんな暮らしができるのか、リアルに感じられるはずです。 方向性が見えてきたら、それぞれのプランを見比べて、納得のいく業者選びを。その際、「材工一式」ではなく、細かい見積もりをもらえるか、どんな職人や有資格者が仕事をするのか、アフターメンテナンスはしてくれるのかも確認を。購入前だけでなく、購入後もずっと付き合ってくれる業者・担当者がいいですね。 消費税増税前に購入するには、今年9月末までに請負契約を済ませると、完成が来年4月を過ぎても8%が適用されます。 また、史上最低金利が続く今、住宅取得には追い風に。変動金利では0.499%、10年固定でも金利0.7%、フラット35の20年以下なら1.020%、同21年以上35年以下なら1.190%(平成28年4月1日現在)。フラット35の場合、優良住宅を建てると、当初10年間は0.3%優遇があるのでさらに有利。 その他、4月から始まった補助金制度にも注目を。エネルギー消費量ゼロを目指す「ZEH(ネットゼロ・エネルギー・ハウス)」や地域資源を活用した「地域型住宅グリーン化事業」についても、各社のプロに相談してみては。2016年10月1日2017年4月1日契 約消費税10%消費税8%6カ月前契 約消費税8%引き渡し契 約消費税10%引き渡し9月末までに請負契約、史上最低金利のチャンス

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