子育て親育ち リビングひろしま(電子新聞)広島で約20万部発行の地域生活情報紙
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子育て親育ち〈8〉『vol.7』(「リビングひろしま」2011年8月27日号18面掲載)平城「片付けなさい」って怒ることってありますか。山田うちでは特に、リビングに靴下が放置されているときですね。古賀塾から帰ったら塾の鞄、部活から帰ったら部活の鞄が散乱しているときですね。山田上の子は割りと几帳面だったのですが、6年生になった途端、ダラ〜っとしちゃって、脱いだ服は部屋に置いてあります。古賀うちも、塾の鞄やランドセルがリビングに置きっ放し。でも夜になると、やっぱり親が片付けてゼロクリアに。山田脱ぎっ放しの靴下は、一日の最後に「これはどうしたの?」って言うと、ちゃんと自分で片付けます。でも早く気付いてほしいですよね。古賀友達が遊びにくると、なぜかいそいそ片付けているんです。やっぱり人が来ると、子どもも意識するんですかね。平城学校ではどうでしょうか。山田下の子は多分、先生に注意されていると思います。たまに学校の道具箱を見ると、グジャッとプリントが丸められて入っていますから。古賀うちだけかと思ってました。実は低学年の1学期末のとき、色鉛筆が半分ぐらいしかなくて、「どうしたの?」って聞くと「落ちたみたい」って…。落ちたらそのまんま。片付けないと物がなくなると叱りました。平城「どうして片付けないといけないの?」と子どもに聞かれたらどう返答しますか。古賀「汚いと、お母さんが嫌だから」って言うんですが、私も片付けが苦手なので、説得力がないですよね。平城片付けの目的には、衛生的なことや能率的なことってありますよね。では、何度注意しても片付けないときは、どうしますか。古賀子どもを呼び、「まだ片付けてないんだ」って、仁王立ちでずっと待っています。まるでお巡りさんのよう。(笑)山田私も、何回も何回も繰り返し言います。古賀いつも夫から「使ったら同じところに戻すと次が使いやすいよ」と言われるんです。キッチン回りを徹底して片付けたら使いやすさを実感しました。実感することって大事ですね。平城使ったら元に戻すことが、片付けの基本かも。次の人が困らないようにという、思いやりにもつながりますね。古賀子どもって、勉強しているより、勉強道具を探している方が長いんですよね。ドリルや計算ノートなどをまとめて入れる紙袋を用意し、息子が座るダイニングテーブルの近くのフックに引っ掛けています。探す時間が短かくなって、やる気がそがれないです。平城片付けそのものが子どもには分からないので、元の状態を教えておくことが必要。また、言われなくても片付けたときなど、「よく気付いたね」「よくできたね」と褒めることが大切よね。古賀・山田そう言えば、褒めたことなんてないかも。褒めるっていいですね。平城片付けについて、家庭のルールや、工夫点はありますか。山田友達の家では、「これはここ」と、場所が指定されていました。平城場所が決まっていれば、子どもは迷わないですし、作業能率が違うと思いますよ。山田うちでは、散らかしたら逆に目立つように常にリビングをきれいにするよう頑張っています。それと床にはぜったいに物を置かない。子どもが小さかったときは、すぐに飽きそうなおもちゃは買わないようにしていました。古賀冬になるとリビングに、子どものコートがいつも投げてありました。しまいやすく使いやすいように、ちょっと低めのコート掛けを買ってきて、そこに掛けさせました。また、年に2回、大掃除をやります。段ボール箱をそれぞれに渡して、自分たちのいらないものを入れさせます。子どもの物だけじゃなく、家中のものを見直すので、相当捨てますよ。平城食べたら食器を流しに持って行く、脱いだら洗濯場へ持っていくというのも片付けに含まれると思いますが…。古賀うちでは食事の後はシンクへ持って行くようにしています。山田うちも同じですが、おやつの時はなぜか片付けないんです(笑)。平城食事は毎日のことなので、これはマナーとして身に付けさせたいですね。みんなのことに意識が広がれば、お手伝いにつながりますね。「子育て親育ち」座談会 【幼児~小学生編】使ったら元へ戻す〝片付け〟は生活の基本古賀優子さん(41歳・西区)/長男12歳・中1、次男8歳・小4「邪魔じゃけー片付けんさい」「いらんのんじゃったら捨てるよ」と注意を繰り返した揚げ句、怒り心頭という家庭も多いのでは?「片付け」はしつけの基本ともいわれます。どうすれば身に付くのか、家庭で決めていることなど、小学生を持つ2人のママと、進行役の先輩お母さんとが話し合いました。その模様を紹介します。(イラスト:黒松晴美)Vol.7山田志都さん(43歳・西区)/長女11歳・小6、長男10歳・小4進行役で先輩お母さんの平城智恵子さん(47歳・西区/長男17歳・高3、次男15歳・高1、三男13歳・中1)古田公民館を拠点に、「子どもをミソにまちつくり隊」の代表を務める平城座談会を振り返って、気付いたことや、わが家に取り入れようと思ったことは?山田片付けを身に付けることは、他人と気持ちよく生活するために必要なことですね。私は、このテーマを軽く考えていましたけど、子どもの将来を考え、もう少し片付けを意識させようと思いました。今のままでは、人間関係がうまくいかないかも(笑)。古賀そう言えば褒めていなかったなと反省しました。片付けにはマナーという要素もあり、皆が気持ち良く暮らすためには大切なことだと感じました。平城片付けというと〝きれいにする〞というイメージがありますが、使った物を元の場所に戻すことが基本。皆さんのお話から片付け上手とは、納める場所を決め、その状態を教え、しまいやすく使いやすいようにしておくことがポイントのようですね。さらに片付けには、気配りやマナーなど他人と上手に生きていく力、健康を害さないために予防する力、適切な物の量を見極める力、能率を考えて事前に準備しておく力などを養うことにもつながるようです。片付けを通して、わが子に生活の基本を伝えていきたいですね。読者アンケートより■子どもが片付けをしない場合、あなたはどうしますか(複数回答、総回答数123)【アンケート概要】広島リビング新聞社グループウェブサイトで8月2日から1週間、「片付け」を調査。有効回答者85人。詳しくは「LICO気になる数字」でウェブ検索を。「過去のアンケート結果」内にあります次回は、8月31日(水)14:30~15:30実施お手伝いをさせたいけど…LICO 子育て親育ち検索 次回の座談会は、8月31日(水)14:30から1時間の予定です。テーマは「お手伝いをさせたいけど、かえって手間がかかる?」(幼児~小学生編)です。身の回りのことができて一人前。「お手伝い」を通して子育てを考えます。参加者は、子育てママをサポートする〝e子育てセンター〟(安佐南区)のスタッフ3人。その模様は、同時にユーストリームでご覧いただけます。皆さんも一緒に考えていただけるようにワークシートを用意。座談会直前(1週間前)にウェブサイト「LICOひろしま」の子育て親育ちコーナーに掲示します。 8月10日に実施した座談会の様子■子どもは片付けから多くのことを学びます。どんなことが学べると思いますか(複数回答、総回答数206)しびれをきらして、親が片付けてしまう片付けることに対して交換条件を出す1位53人2位3位14人4位11人5位その他(以下)           12人本当に捨てる「捨てる」とおどす33人片付けるまで何度も言う/片付けたらと促す/親が全部片付けるのではなく一緒に片付ける/親が片付けると余計に見つからなくなるので自分でさせる/「手伝うから片付けよう」ともちかける/片付けるまで寝かさない/時間を決めて片付けさせる1位2位3位4位5位6位物を大切にする心が育つ使いやすくするために工夫する力いる物といらない物を判断する力その他(以下)             自分のことは自分でしなければならないという責任感が芽生える家族に嫌な思いをさせない、相手を気遣う心が育つ66人45人40人33人20人2人物に対しての把握できる力(どこに何が何個ある)がつく/整理整頓できたところで暮らせる気持ちのよさを感じられる▲ このたび実施した座談会は、8このたび実施した座談会は、月10日にバルコムユーストリーム月10日にバルコムユーストリームスタジオ(西区大芝)の協力の下、スタジオ(西区大芝)の協力の下ユーストリームを使って放映しまユーストリームを使って放映しました。ウェブサイト「LICO ひろしした。ウェブサイト「LICO ひろしまま」内にある「子育て親育ち」ナのバナーをクリックすると、過去の座談ーをクリックすると、過去の座談会会もご覧いただけます。

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